最近は能力とうまく付き合えるようになったが、昔は制御できず気味悪がられていた。
人の心を覗き過ぎたせいで人間不信気味。
表情や空気を読むことが苦手。

本音と建前が存在する一般的なコミュニケーションには未だに慣れていない。
「ほんとうのことが知りたいって簡単に言うけどさ、きっと綺麗なもんじゃないよ」

口数が少なく、何事も淡々とそつなくこなす。
他人との干渉を好まないが、唯一 桃園萌花とは親交がある様子。
パーソナリティの情報が少なすぎるためクラスでも浮いた存在となっており、

“援助交際している”、“動物○○している” など色々とおかしな噂を立てられている。
昼休みには決まって屋上から下を見下ろし、自らの無残な落下死体を思い描いている。

「私には関係ないわ。 用事がそれだけなら、もう失礼させてもらってもいいかしら」

人の心理の裏を読むことや理屈立てて物事を処理することが苦手で、要領が悪い。
その反面、感覚記憶や短期記憶に秀でている。
“みんなの妹” 的存在として可愛がられているが、弱めの頭を馬鹿にする者もいる。
裏表のない性格のせいか、肉声と変わらない “心の声” を持つ。

そのため、彼女の思考だけは識別することが可能。
「わあ、すごいねぇ、橘くん。 名探偵みたい！」

意地っぱり、負けず嫌い、○がりな性格で、思ったことをずけずけ口にする。
女らしくふるまうことに照れがあり、胸が大きいことを気にしている。
無意識下でヒエラルキーを気にかけており、人によって態度が違うが、

一度 好感を覚えた相手に対しては勝手にポイントが貯まっていくタイプでもある。
「うるさいわね、あんたは黙ってて。 今それどころじゃないんだから！」

成績は学年トップレベルだが、常に大きなクマのぬいぐるみを抱きしめている。
何もないところを凝視したり、妙なおまじないをしたり、言動が胡乱で不安定。
彼女曰く、静乃宮学園は霊の住処なのだとか。
絶妙なバランスの立ち回りにより、彼女への評価は “鬱陶しい” ではなく “興味深い” のほうに紙一重で傾いている。

霊や超能力の存在を否定する風間夏希とは、あまり仲が良くない。
「あああ……きたきたきたぁ。 ……血まみれの村長……豚の交尾…… ううっ、頭が」

生まれ持った才能と英才教育とたゆまぬ努力が重なりあって、万事に秀でている。
周囲からは憧れ尊敬されている一方で、萎縮し敬遠されてもいる。
好奇心と知識欲が○く、低俗なものから高尚なものまで何でも手を出す。

一度ハマるとなかなか抜け出せない。
「演劇に興味はある？　私はとてもおもしろいと思うわ。 皆が総出で作り上げる、大がかりな嘘──」

マイペースで、思ったことはわりとそのまま口に出してしまう。
細かいことを考えるのは苦手だが、地頭は悪くなく勘もいい。 ただし語彙力はない。
パッと見シャープで精悍なのに、言動は朴訥。

そのギャップが母性本能をくすぐるらしく、よくモテる。
「話してみろよ。 俺らお前みたいに頭よくねぇし、いっつもお前に解決してもらってるけどよ」

そこそこのイケメンだが、中身も相まって立ち位置は二枚目半くらい。
とにかく女の子大好き！ モテたい！ という思いが○く、たゆまぬ努力を重ねている。
好みのタイプは “巨乳” もしくは　“美人” で、やや顔より乳優先。
進学前と同じくサッカー部に入るか、興味のある美術部に入るか、未だに迷っている。

「橘、お前さぁ、もう少し…… イマドキは男子もお洒落しないとモテないよ」